久しぶりの更新はKerala州の北、Bekalからです。
12月4日にKarnatakaからここに来て2、3日の滞在後、ここにしばらく滞在することにしました。私たちの使っているガイドブック
lonely planet (英語版地球の歩き方とでもいいましょうか・・・情報はより確実)によると
"It's a wonderfully unspoiled stretch of Keralan costline and a great place to relax for a few days."
この"unspoiled"、よく言えばツーリストに侵されていない、自然のままのビーチ、逆手に取ると、なんにもないビーチ(笑)。
ツーリスト用の宿やショップもビーチ近くにない。
一番近くの宿(ホテル)からビーチまで歩くこと1、5km。
1、5kmって、大した事なさそうでしょ?でもね、炎天下を往復3kmって結構過酷(笑)。
ビーチ近くの貸し家を探し回ると・・・真新しい建物を発見。
なんとKappil Beach初、ツーリスト用に建てられた部屋(2部屋)とのこと。
しかも数日前に完成したばかりということで、まだペンキの匂いがする。
部屋を見せてもらって、値段交渉をして(お約束ですから)、ここに滞在することにしました。
ビーチは知名度が低いだけあってガラガラ。
1日に・・・1、2人ツーリストが来るかこないか・・・しかも2、3日でみな去っていく(笑)。
地元の人たちもツーリストずれしてなくて、人がいい。
人懐っこくってフレンドリー。私たちがビーチ初の部屋を借りたことを知った近所の人たちが次々と話し(自己紹介をかねて)に来る(笑)。
うーん・・・なんて平和なビーチ。
ちなみに12月の南インドはシーズン真っ最中。
メジャーなビーチなんかはヨーロピアンで溢れかえってます。
宿も、クリスマス前後は特別価格で倍以上することも普通です。
幸い、ここは田舎なので、ケララにしては物価も安め。
ここがどれだけツーリストずれしてないかというと・・・
なんと、
「(オート)リキシャドライバーが正直」。
インドに馴染みのない人のため、まずはリキシャの説明から。
* オートリキシャ(以下リキシャ)というのは3輪のタクシーのことで、インド全土どんな田舎に行っても見つけられる。地元の人の足がわり(タクシーよりも安いから)
* 元々は人力車、最近ではオートリキシャが主流(大都会ではまだ人力車もいます)
* 一般に外国人が乗ろうとする場合、乗る前に値段交渉(場合によってはメーターを使うことを強要)をすることになる。ほとんどのリキシャドライバーは外国人には数倍~数十倍の値段をふっかけてくる。
* リキシャに乗るときはちょうどの小銭を持っていないと、値段交渉をしても「釣り銭がない」とお釣をくれないので、結局ぼられることになる。
* ツーリストの多い町のリキシャほど、人が悪い(100%の確立で!)。
・・・・・ここ、Bekal(Kappil Beach周辺)のリキシャドライバーは、なんとお釣をくれるのです。
値段交渉をする必要もない。だって正直なんだもん(笑)!
一度、「あ、ごめん釣り銭がない」と言われたので
「あぁ・・・ちょうどこ小銭持ってないし、しょうがないか。いつものことよね。」と諦めていたら次の日、朝食を食べていると男の子がよってきて「はい。」と2ルピー渡される。「え?何?」と言うと、「ほら、昨日の(リキシャの)お釣。」
更に、同じ日にリキシャで町までいって10ルピー渡すと5ルピーのお釣をくれる。「8ルピー(初乗り料金)でしょ?」と言うと「ちょうど町まで戻るところだったから、5ルピーでいいよ。」と!!
これ、インドを知る人には衝撃的出来事です(笑)。
ほかの土地では
絶対にありえません(断固)!
そんなこんなで、正直なリキシャドライバーのいる、ケララの田舎のさびれた・・・もとい、未開発のビーチで、ムスリム(イスラム教)とヒンドゥー(教)に囲まれてクリスマスを迎えることとなりました。
みなさん、Have a Verrrrry Merry Christmas and a Happy New Year!
・・・それまでにまた更新すると思いますが・・・(笑)。
12月14日 Kappil Beach (Kerala)にて
P.S. 夕陽を見ていると、たまにイルカの群れが来てジャンプ!